千年の伝統を持つ鞄の産地「豊岡」の鞄。
スタイリッシュで質の高い豊岡鞄ブランドを紹介!
柳行李から始まる千年の伝統をもつ鞄の産地、兵庫県豊岡市。
厳選した材料を使い、裁断・縫製加工し、厳しい品質管理をして製造しています。
2006年に特許庁の地域ブランドに認定された「豊岡鞄」は、デザイン、仕様、素材、部品、縫製などに厳しい基準が設けられており、マニフェストの内容を遵守する企業のみに製造が許されている純・日本製。
兵庫県鞄工業組合により認定された企業により生産され、審査に合格した優良品が「豊岡鞄」と呼ばれています。
スタイリッシュでコーデをクラスアップさせてくれる、上質素材を使用した豊岡鞄ブランドをご紹介します。
豊岡鞄ブランドリスト
1.HATTORI 服部
1885年創業の伝統、老舗の鞄工房。
兵庫県豊岡市で、日本らしい丁寧な縫製と革の風合いを生かしたバッグを製作する、それが服部(ハットリ)の考え方です。
主役は鞄ではなく、鞄を持つ人。そのため、持つ人にストレスを与えない、持つ人が引き立つ鞄を作り続けてきました。
複雑な機能をもつバッグにも「素直な縫製」がシルエットを美しくし、持っただけで良いものだとわかる上質なレザー、メイドインジャパンの満足感を得られる上質で丁寧なバッグを展開しています。
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2.ottorossi オットロッシ
但馬地方の方言で「おおっとろっしぃ~~」という驚きの言葉をイタリア語の響きで表現し、2017年に職人が立ち上げたottorossi(オットロッシ)。
道具としての機能性はもちろん、 時代の空気やファッション性を加味したデザインと、そのデザインを実現する確かな仕立て技術が持ち味です。デザインに沿った素材選び・特性を生かした物づくりにこだわり、受け継がれる技と新しい技術と豊富な発想で、新しく驚きのある鞄を創造しています。
ottoはイタリア語で「8」を意味し、創業者である橋本昭八郎の「八」と、末永く続くように無限を意味する「∞」を掛け合わせ、シンボルに掲げた豊岡から発信するブランドです。
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3.Totem Re Vooo トーテムリボー
「素材に機能美を」 をコンセプトに2015年に誕生した、良いものを永く使い続けるライフスタイルを提案するブランド。
厳選素材をミニマルで無駄のない普遍的なデザインに仕上げることで、ベーシックながら長く使えるバッグブランドを目指し、使う人の人生が豊かになることを目指しています。
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4.ARTPHERE アートフィアー
Art(芸術)× Atmosphere(雰囲気・気分)。 「アートな雰囲気・アートな気分で仕事を、趣味を、旅を、人生を楽しんで頂きたい」 そんな想いを込めてつくられたバッグブランド。
「フレーム機能をカタチに創造する」をテーマに作る、オリジナルのフレームバッグが魅力です。2009年には、世界三大デザイン賞の1つ「iFデザインアワード」を日本の鞄業界として初受賞。
日本人の手による徹底した品質管理 ・ニーズに応える機能や形を製品にするアイデア を根幹に、伝統の技と最新技術を融合。 美しい形と素材感を昇華させた、上質な鞄を作り続けています。
ITEM CHECK
日本を代表するバッグ・豊岡鞄の歴史とは?
「古事記」の中に 新羅王子とされる天日槍命(アメノヒボコ)によって柳細工の技術が伝えられたとの伝承が記され、その柳細工で作られた「カゴ」が豊岡の鞄のルーツだと言われています。
明治初期のコリヤナギを編んだ3本革バンド締めの「行李鞄(コオリカバン)」から始まり、ベルリンオリンピックの選手団の鞄としても使用された、軽くて丈夫なファイバーを使用した「ファイバーケース」、ビニールレザーの使用により更なる軽量化を図った「スマートケース」、スーツケースの胴枠にピアノ線を使用した「オープンケース」など様々な素材へと進化しながら、紳士鞄を主流に成長してきました。
高度経済成長期には300を超える鞄関連企業が生まれ、全国生産の80%のシェアを占めるまでに発展。こうしてカバン産業が豊岡市の地場産業となりました。
順調に発展していた豊岡市ですが、輸入品の増加や流通業界の変化により、一転して厳しい状況に陥ってしまいます。そこで産業衰退の危機を打破するために、兵庫県鞄工業組合は市場活性化策として「豊岡グラフィティー」や「豊岡トラディショナル」を掲げるなど、地域名である「豊岡」を全面に出した産業改革やマーケティング、プロモーションを展開。
こうした努力の結果、2006年11月30日、兵庫県鞄工業組合の登録商標「豊岡鞄」が、特許庁に地域団体商標として認定され、鞄製品としては日本で最初に地域団体商標として商標登録されたことから話題となりました。
近年では、「豊岡鞄」ブランドをきっかけに製造中心のかばん産業から、製造と地域を生かしたかばんの街へと変わる取り組みが動き出しています。
特に職人育成に力をかけ、2013年には「豊岡鞄」旗艦店Artisan Tを併設した「Toyooka KABAN Artisan scholl」が開校され、地域全体で従事者を増やす努力、技術力アップを目指しています。
日本の職人さんを応援しよう!そもそも、地域ブランドって何?
特許庁が設けた地域団体商標の制度で、その地域に存在する自然、歴史・文化、食、観光、特産品、産業などの地域資源の付加価値向上、事業者の信用の維持を図り、地域経済の活性化を目的として2006年4月1日に導入された制度です。
大間まぐろや松阪牛、今治タオル等、耳にされたことがある方も多いことでしょう。
豊岡鞄のブランドのコンセプトは『豊岡で育まれ ものづくりの長い歴史と職人の技術が生んだ 優れた鞄を消費者に安心して使って頂く』で、厳選なる審査を合格した製品のみを「豊岡鞄R」と認定し
ています。
地域のブランドを応援することで、日本の職人を助け、地域が活性化するなんてちょっと嬉しい気持ちになりますね。