キャリアウーニャンの恋愛心理学講座

【第24話】女性から見た、理想の結婚相手とは?前編

【第24話】
この物語は、キャリアウーマンの
「ワンコ」とOL達が繰り広げる
リアルお悩み相談バラエティです。
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【登場人物】


ワンコ
入社3年目。
社長がスカウトしてきた毛並みの良い猫。
シンフーライフで最も利益を生み出す
スーパーキャリアウーニャン


ミノリ:
シンフーライフのエース社員。
32歳。独身。

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出張の帰り道。新幹線の中で
ミノリとワンコが話している

前回までのお話はこちら

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二人の女性の前に
素敵な男性が現れたわけね。


一人の女性は、
ここでは仮にテンテンちゃんと
しましょう。
テンテンちゃんは、
行きつけのバーで知り合いました。
10歳年上のおじ様ですが、
未婚で、バツなしです。
お仕事は、一流証券会社にお勤めで、
課長さんです。
お互い常連だったので、顔見知りから、
その男性に食事に誘われて、
何回かのデートの後に告白されて
付き合いました。31歳の時です。


ふんふん。まあ素敵な話よね。
名前(仮)はテンテンでなくても
いいんけどね。
パンダしか想像できなくなるから。


もう一人の女性ですが、
これは、トントンちゃんに
しましょう。
トントンちゃんも3か月遅れで、
付き合いました。場所は新宿。
仕事の帰り道、乗り換える道すがらで
ナンパされたそうです。


・・・ナンパね。。
でも、ナンパされていきなり
付き合わないでしょ。


はい。いきなりではありません。
ナンパされて、しつこいけど、
面白かったから、人生で初めて
ナンパさんの提案を了承して
近くの飲み屋に入ったそうです。


ふんふん。
まあそれくらいならね。


そこで、1時間くらい飲んで、
そのままホテルに行ったそうです。

ふんふん。
ん?いちじかん?


はい。1時間です。


1時間って60分のこと?


ミノリさんは計算速いですね。


え、あまりにも軽いっていうか。
なんていうか。その人の結婚相手って
そのナンパさんじゃないよね。


続きがあります。当然、話も盛り上がって、
会ってすぐに自分の悩みとかも
わかっちゃって、頭の回転もはやく
なんかすごいなーっておもったけど、
あれよあれよと誘われて、
気づいたらそうなったらしいんですよ。


それって、絶対に
他の人にもやってるでしょ。


そう思って、トントンも
聞きました。
「いつもこんなことやってんの?」って。
そしたら


そしたら?


その男は、
「んー48時間はしてない」
っていったそうです。

・・やばい奴につかまったな。
こりゃ。


それで、その男はベッドの上で
トントンにいいました。
「もう一回会いたい?」と


何様だ。。。
当然、そこで断るわよね。


トントンも、なんだこいつと
思ったそうです。
トントンは、お嬢様大学を卒業して、
いつも男にかわいいかわいいと
ちやほやされ、31歳のいままでに
2人の男性のプロポーズを
断っているんです。
それなのに、名前も、年齢も知らない
そんな男にまた会いたいかと言われて、
会いたいといいました。


理解できん。。。


かたや、テンテンのほうです


そうそう、テンテンね。
そっちのほうが気になるわよ。


3回目のデートで結婚を
前提にと告白され、結婚願望が
強くなっていたテンテンは
二つ返事でOKし、晴れてカップルに。
週に2-3回のペースで会いました。
家も近いですし、
仕事が早く終わった時などは
彼の家で食事も作ったりしました。
彼はいつも
「テンテンちゃんの料理はおいしい。
僕は幸せだな」と言ってくれます。


言われたい!言わせたい!


付き合って3か月経つ頃には、
お互いの両親へのご挨拶もすませ、
仲のいい友人にも結婚前提の
彼氏であることと紹介しました。


テンテンだけど、
トントン拍子ね。


かたや、トントン。
結局告白されないまま、
なんとなく、2週間に1度くらいの
ペースで会うことになりました。
さすがに名前と年齢はわかりました。
2つ上です。


ということは、
33歳でナンパしてんのか、
そいつは。。


トントンも彼の家に行って食事を
つくるような仲になりました。
するとどうでしょう。
コンタクトの保存液が食器棚に
入っているではありませんか。
彼は目が良いし、トントンも
視力は4.0を超えています。


そっちの話を深堀りしないかな?
どうして4.0もあるのか教えてほしい


トントンは彼に詰め寄ります。
「何、このコンタクトの保存液?」


きっとチャラいから、
妹の忘れ物とか言い訳すんだろうね。


惜しいです。


でしょ。


彼はトントンに真顔でいいました。
「実は黙っていたけど、
おれは深刻な病気なんだ」


え?なに?


「48時間以上前のことを
覚えていられない」と


・・死んでしまえ。


そんなこんなでいつも、
会うたびに何かしらの
トラブルがあります。


トントーン、目を覚ましてー


さて、順風満帆だったテンテンにも
事件がおきました。

え、テンテンにも?


クリスマスイブにディナーに
行った時のことです。
彼から、素敵な赤い包装紙で
ラッピングされたジュエリーであろう
箱を渡されました。


いつも素敵じゃない。いいなー


テンテンは、「ありがとー」といって、
今日は彼の家に泊まるのだから、
家で開けようとバッグにしまいました。


お泊りねー。いいねー


それから食事が進んでいくのですが、
なぜか彼がとても不機嫌になります。
いつもなら、「美味しいね」とか
「今日も素敵だね」と言ってくれるのに、
何を言っても「うん」とか「そう」とかです。


え、どうして?イブなのに?


彼の家への帰り道も
気まずいままです。
テンテンは思い切って聞きました
「なんか嫌なことした?」

そしたら?

「別に。黙っていたい
気分なだけだよ」

・・・なんじゃ、そりゃ。
そんなわけないのに

気まずくなったテンテンはいいました。
「今日はやっぱり、
私帰るね」そして、
逆方向に歩こうとしました。


まあね。そんな重い空気の
ままいたくないしね。


そうすると、突然、
「ちょ、待てよ」
とテンテンの肩をつかんだのです。


え、キムタク。。


彼はテンテンにいいました。
「実はさ、さっき、俺のプレゼント、
見ないでバッグにしまったろ?
それがすごいショックだったんだよね」


なんで?